Linux Module-HOWTO <author>Lauri Tischler, Editor. <date>v1.1, 20 October 1996 <trans> 松本庄司 (<tt>shom@i.h.kyoto-u.ac.jp</tt>) <abstract> これは Module-HOWTO です。Linux カーネルモジュールのロード時に与 えることのできるモジュール・パラメータを全て書き出したものです。 ここにある情報は Linux カーネル 2.0.23 に基いています。 </abstract> <toc> <sect>イントロダクション<label id="main-intro"> <p> この文書を書くきっかけになったのは、Paul Gortmaker 氏の BootPrompt-HOWTO という素晴しい文書です。私は彼の許しを得て、 BootPrompt-Howto を基に、とりとめもなく追記しました。ほかに、失 礼ながら<em/ソースツリー/にある README や *.txt ファイルから無断 で借用させて頂いた部分もあります。これらの文書のおかげでこの文書 を書くことができました。作者の方々に感謝の意を表します。 この文書は、<tt/single_menu_mode=TRUE/ でカーネル・コンフィギュ レーション・ユーティリティ <tt/menuconfig/ を実行したときの順番 に概ね従うように書いてあります。 コンフィギュレーション・ユーティリティ内で <tt/Modular/ というマー クの付いているセクションは、オプション・パラメータの有無にかかわ らず、ここに書いてあります。 各セクションは次のような形式で書いてあります。 <code> Load command: /sbin/modprobe ne.o io=0x300 irq=5 io = 0 ("io=0x0xNNN" と値を明示することが必要) irq = 0 (autoIRQ によって IRQ を探索) (Probes ports: 0x300, 0x280, 0x320, 0x340, 0x360) 8390.o に依存 </code> <p> Module-HOWTO は <quote> Lauri Tischler, <tt/ltischler@efore.fi/</quote> によって編纂、管理されています。 [訳注:日本語訳は <quote>松本庄司(<tt/shom@i.h.kyoto-u.ac.jp/)]</quote> <sect1>著作権と免責事項<label id="copyright"> <p> This document is <em/not/ gospel. However, it is probably the most up to date info that you will be able to find. Nobody is responsible for what happens to your hardware but yourself. If your hardware goes up in smoke (...nearly impossible!) I take no responsibility. ie. THE AUTHOR IS NOT RESPONSIBLE FOR ANY DAMAGES INCURRED DUE TO ACTIONS TAKEN BASED ON THE INFORMATION INCLUDED IN THIS DOCUMENT. この文書は「福音書」ではありません。しかし、たぶんあなたが見つけ うる最新の情報でしょう。あなたのハードウェアに何が起こっても、ほ かならぬあなたの責任です。たとえハードウェアウェアが火を吹いても (ほとんどありえませんけど!)、わたしは責任は持ちません。筆者は、 本文書に含まれている情報に基く行動によって生じる、いかなる事故・ 障害についても、責任を持ちません。 This document is Copyright (c) 1996 by Lauri Tischler. Permisson is granted to make and distribute verbatim copies of this manual provided the copyright notice and this permission notice are preserved on all copies. 本文書の著作権は Lauri Tischler にあります(1996)。この著作権表 示と許諾がすべての複製に添付される場合にかぎり、本文書の複製の 作成および配布を許可します。 Permission is granted to copy and distribute modified versions of this document under the conditions for verbatim copying, provided that this copyright notice is included exactly as in the original, and that the entire resulting derived work is distributed under the terms of a permission notice identical to this one. 本文書を改変した文書の複製および配布は以下の条件のもとで許可しま す。この著作権表示が完全にもとの状態で複製され含まれていること。 および、本文書に由来する派生物について、本文書の許諾条件と同じ許 諾条件において配布されること。 Permission is granted to copy and distribute translations of this document into another language, under the above conditions for modified versions. 上記の、改変に対する条件と同等の条件において、本文書をあらゆる言 語へ翻訳、配布、複製することを許可します。 If you are intending to incorporate this document into a published work, please contact me, and I will make an effort to ensure that you have the most up to date information available. In the past, out of date versions of the Linux howto documents have been published, which caused the developers undue grief from being plagued with questions that were already answered in the up to date versions. 本文書を出版物の一部に組み込みたい場合は、筆者に連絡してください。 連絡していただければ、最新の情報が手に入るよう保証するつもりです。 過去に、古くなってしまった Linux Howto ドキュメントが出版されて しまい、開発者たちは新しいドキュメントでは解決されている質問がさ れることにうんざりし、ひどく嘆いたことがあったのです。 <sect1>関連文書<label id="other_docs"> <p> 次の HOWTO を強くお勧めします。 <itemize> <item> <bf/BootPrompt-HOWTO/ (Paul Gortmaker (<tt/Paul.Gortmaker@anu.edu.au/) 著)。 この文書の最新版は、anonymous FTP サイト、sunsite.unc.edu の <tt>/pub/Linux/docs/HOWTO/*</tt> や色々な Linux ftp ミラーから入 手できます。[訳注:日本語版はJF ホームページ (<tt> http://jf.linux.or.jp/JF.html</tt>) から入手できます。 sunsite.unc.edu の代表的な国内ミラーサイトは sunsite.sut.ac.jp や ftp.riken.go.jp です。] <item> <bf/kerneld mini-HOWTO/ (Henrik Storner (<tt/storner@osiris.ping.dk/ 著))。 この文書の最新版は <tt>http://eolicom.olicom.dk/~storner/kerneld-mini-HOWTO.html</tt> にあります。mini-HOWTO の更新の間は、 <tt>http://eolicom.olicom.dk/~storner/kern.html</tt> に Henrik 氏が未整理状態の更新部分を公開しています。 </itemize> <p> <tt>Documentation/Configure.help</tt> には、カーネルのどの部分が モジュール化されているか、良い情報が書いてあります。 多すぎるといえるほど数々の README が、<em/ソースツリー/の(不幸に も)あちこちに散らばっています。読めば役に立ちます。 最新の文書はいつも<em/カーネルソース/そのものです。例えば、 smc-ultra イーサネットカードに渡せるパラメータを探すなら、 <tt>linux/drivers/net</tt> に行って <tt/smc-ultra.c/ を見ればよ いでしょう。だいたいはファイルの最後あたりに、<tt/init_module/ という関数が定義してあると思います。<tt/init_module/ 内かその周 辺に、パラメータとモジュールパラメータに関係する構造体の定義があ るでしょう。 <sect1>Linux ニュースグループ<label id="news"> <p> モジュールのロード時に渡されるパラメータに疑問が出たら、まずこの 文書を読んで下さい。この文書や関連文書を読んでも疑問が解決しなけ れば、Linux ニュースグループで聞いてみることもできます。 システムの設定に関する一般的な質問は comp.os.linux.setup に投稿 します。内容に関するこのガイドラインは尊重してください。また、他 のニュースグループにクロスポストはしないで下さい。[訳注:日本で は fj.os.linux で全ての情報がやりとりされています。同様に ML 等 とのクロスポストは控えるようにして下さい。] <sect1>この文書の最新版<label id="new-doc"> <p> この文書の新しいバージョンは、anonymous FTP サイト、 sunsite.unc.edu の <tt>/pub/Linux/docs/HOWTO/*</tt> や、数々の Linux ftp ミラーサイトから入手できます[訳注:国内では JF ホーム ページなど]。新しい情報や新しいドライバがでてきたら更新されるで しょう。あなたが今読んでいるものが 3 ヶ月以上前のものならば、も う古くなっているか、私の怠慢で更新されていないかです。[訳注:も ちろん日本語版が遅れている場合はたぶん私の怠慢です…。英語版より も遅れている場合は原書を参照して下さいね。] この文書は、特に Linux Howto プロジェクト用に用意された SGML シ ステムを使用して作成されています。これは、Postscript、dvi、プレー ンテキスト、HTML などのフォーマットで出力できます。もうすぐ TeXinfo フォーマットでも出力できるようになるでしょう。 私としては、HTML (WWW ブラウザを使用) か、Postscript/dvi で読む ことをお勧めします。これらのフォーマットではクロスリファレンスを 参照できますが、プレーンテキスト形式ではクロスリファレンスが失わ れてしまいます。 sunsite にある公式な複製を入手したい場合、下記の URL にアクセス して下さい。 <url url="http://sunsite.unc.edu/mdw/HOWTO/Module-HOWTO.html" name="Module-HOWTO"> <sect1>試験的なモジュール(α版)とまだ不完全な情報 <p> コンフィギュレーションスクリプト中で「<bf/試用版(experimental)/」 であると明記されているもの、情報が不完全であるもの、もしくは私が バカで<em/ソース/を理解できないものを、下に挙げておきます。自分 の責任で選択してください。 <itemize> <item> JAVA バイナリサポート <item> フレームリレー DLCI ドライバ <item> Sangoma S502A FRAD ドライバ <item> AX.25 用 BAYCOM ドライバ <item> WIC 無線 IP ブリッジ <item> 3Com 3c505 イーサネットドライバ <item> 3Com 3c507 イーサネットドライバ <item> Allied Telesis AT1700 イーサネットドライバ <item> Intel Ether Express Pro ドライバ <item> 富士通 FMV-18x イーサネットドライバ <item> ICL EtherTeam 16i/32 イーサネットドライバ <item> NI 5210 イーサネットドライバ <item> Ansel Communications EISA 3200 イーサネットドライバ <item> Amiga FSS ファイルシステム </itemize> <sect1>変更履歴 <p><itemize> <item> Initial release 1.0, 20th June 1996. <item> Release 1.1, 20th October 1996. </itemize> <sect>モジュールユーティリティ <p> モジュールユーティリティは、モジュールを使用するために必要な一連 のプログラムです。この文書を書いている時点での最新版モジュールユー ティリティは <tt/modules-2.0.0.tar.gz/ です。最新版の情報は <tt>http://www.pi.se/blox</tt> にあります。 この情報は、<tt>/usr/src/linux/Documentation/modules.txt</tt> 内 の、Jacques Gelinas 氏 (<tt/jacques@solucorp.qc.ca/) と Björn Ekwall 氏 (<tt/bj0rn@blox.se/) の記述をもとに作成され ました。 <sect1>モジュールの作成 <p> <tt>linux/README</tt> に書いてあるように、まずカーネルをコンパイ ルしなければなりません。ふつう次のようにします。 <itemize> <item> make config <item> make dep <item> make clean <item> make zImage もしくは make zlilo </itemize> <p> <tt/make config/ 中で、カーネルに<em/内蔵/させる機能とローダブルモジュー ルにする機能を選択します。ブートするために必要な、最小限のカーネルに内蔵 すべき機能は次のものです。 <itemize> <item> ルートパーティションのファイルシステム <item> SCSI ドライバ <item> Normal ハードディスクのサポート <item> ネットワーク機能のサポート (CONFIG_NET) <item> TCP/IP のサポート (CONFIG_INET) (ただしドライバは必要なし) <item> その他、なくちゃ生きていけないもの… </itemize> <p> モジュールの種類は徐々に増えています。現在のカーネルでモジュール化できる 機能は、<tt/make config/ 中で <tt/m/ というオプションで選択できます。[訳 注:チェック欄が < > になっているものはモジュール化できます。[ ] になっ ているものはモジュール化できません。] <p> また、カーネルのバージョンに依存しないモジュールを作ることもできます。 <tt/make config/ 中で <tt/CONFIG_MODVERSIONS/ を有効にすれば可能です。こ れは/安定版/のカーネル 1.2 シリーズと 2.0 シリーズで有用です。もし公 式のカーネルソースに含まれていないソースから作ったモジュールを持っている なら、きっとこのオプションを好きになるでしょう…。 <p>カーネルを作る際にモジュールを生成するには、次のようにします。 <tscreen> make modules </tscreen> <p>これを実行すると、すべてのモジュールをコンパイルし、ディレクトリ <tt>linux/modules</tt> を更新します。このディレクトリには、カーネルツリー 内の様々なオブジェクトファイルへのシンボリックリンクが存在します。 <p>すべてのモジュールを生成したら、次のようにしなければなりません。 <tscreen> make modules_install </tscreen> <p>この操作は、新しく作成されたモジュールを、 <tt>/lib/modules/kernel_release</tt> 内のサブディレクトリにコピーします。 ここで <tt/kernel_release/ というのは 2.0.1 のような現在のカーネルバージョ ンです。 <p>新しいカーネルでリブートしたら、<tt/insmod/ と <tt/rmmod/ というユー ティリティを使って、すぐにモジュールをインストール(組み込み)したりリムー ブ(取り外し)したりできます。<tt/insmod/ のマニュアルを読めば、 <tt/insmod/ する時にモジュールを設定するのがどんなに簡単かわかるでしょう (ヒント:symbol=value)。 <sect1>拡張ユーティリティ <tt/modprobe/ と <tt/depmod/ <p> <tt/modprobe/ と <tt/depmod/ という 2 つのユーティリティも使うことができ ます。<tt/modprobe/ は <tt/insmod/ の<em/ラッパー/(もしくは拡張)です。こ れらのユーティリティは、現在のカーネルが利用できるモジュールすべて (<tt>/lib/modules</tt> 以下)と、それらの相互依存関係を記述したファイル群 を使用(もしくは管理)します。 <p>modprobe ユーティリティを使えば、次のようにしてモジュールをロードでき ます。 <tscreen> /sbin/modprobe module </tscreen> <p>この方法をつかうと、動作しているカーネルが何であるか気にしなくてもよ く、また、そのモジュールが依存している他のモジュールが何なのかも気にしな くてもよくなります。 <p>modprobe の設定ファイルである <tt>/etc/conf.modules</tt> を使えば、 modprobe の動作を色々と調整することができます。各モジュール用の insmod オプションの自動設定をすることもできます。ん〜、その方法は <em/マニュア ル/ にすべて書いてあります…。 modprobe をうまく使うには、<tt>/etc/rc.d.rc.S</tt> スクリプトに次のよう なコマンドを書いておくのが普通です[訳注:Slackware の場合。Sysvinit を使っ ているパッケージ(RedHat、Debian 等)では、/sbin/init.d/modules 等を作り、 /sbin/rc.d/rc?.d/S???modules -> /sbin/init.d/pcmcia などとします。詳しく は sysvinit のマニュアルを参照]。(モジュールユーティリティ <tt/modules-x.y.z.tar.gz/ の <tt/rc.hints/ ファイルにさらなる情報が書い てあります。) <tscreen> /sbin/depmod -a </tscreen> <p>上記のコマンドは、モジュール間の依存関係を調べます。手動で行うには、 下の例を参考にしてください。 <tscreen> /sbin/modprobe umsdos </tscreen> <tt/umsdos/ モジュールは <tt/msdos/ モジュール上で動くため、この例では、 <tt/msdos/ モジュールと <tt/umsdos/ モジュールが<em/両方とも/自動的にロー ドされます。 <sect1>究極のユーティリティ <p> さて、ここまで読んできて、もう十分に感動したことでしょう…。それではここ で、ローダブルモジュールのインストールとリムーブをすっかり忘れる方法を教 えましょう。 <p>kerneld デーモンを使えば、これらの面倒なことを自動的にやってくれます。 <tt/make config/ 時に CONFIG_KERNELD に「Y」と答え、できるかぎりブート直 後に <tt>/sbin/kerneld</tt> を実行します。現在のカーネル用に <tt>/sbin/depmod -a</tt> されていなければなりません。(モジュールユーティ リティにさらなる情報が書いてあります。) <p>あるプログラムが、ローダブルモジュールでしか提供されていないカーネル の機能を要求すると、そのモジュールが既にロードされていなければ、カーネル は kerneld デーモンに良きにはからうように依頼します。 <p>次のようなことが行われます。 <itemize> <item> カーネルは、要求された機能がカーネル内に無いことを確認。 <item> カーネルは、要求された機能を表すシンボルを添えて、kerneld にメッセージを送信。 <item> kerneld デーモンは、例えば modprobe に、そのシンボルに合うモ ジュールをロードするように依頼。 <item> modprobe は、適合するモジュールがあるかどうか、内部<em/エイリ アス/テーブルを探す。このエイリアステーブルは <tt>/etc/conf.modules </tt> 内に <em/alias/ 行があれば展開および認識される。 <item> insmod に、modprobe が kernel が必要としていると判断した モジュールをロードするよう依頼される。<tt>/etc/conf.modules</tt> の <tt/optoions/ 行に従って、各モジュールが設定される。 <item> modprobe は終了し、kerneld は要求が成功(もしくは失敗)したか どうか kernel に伝える。 <item> kernel は、もともと設定されて<em/内蔵している/機能であるかの ように、新しくインストールされた機能を使用する。 </itemize> さらにちょと嬉しいおまけも付いてきます。インストールされたモジュールが、 ある期間使用されずにいると(ふつうは 1 分)、自動的にカーネルから外されま す。 これによって、kernel が使用するメモリの量はいつでも最小限に抑えられます。 使われていないコードに場所を喰わせておくよりも、もっと有効にメモリを活用 することができます。 <p>実は、これは kerneld の<em/真の/利点のある一面でしかありません。最小 構成のカーネルを作りさえすればよいという利点もあります。最小構成のカーネ ルは、多少ともハードウェア設定に依存することが減ります。<em/仮想的な/カー ネルの状態は、マシンおよびカーネルの現在の使用状態と、設定ファイルによっ て制御されます。 <p>これは、ディストリビューションの管理者や、複数のマシンの管理者には良 いニュースです。 <p>あまり<em/骨を折らず/に kerneld を使うには、カーネルに対応した最新だ と考えられる modprobe や、modprobe の設定ファイル (<tt>/etc/conf.modules</tt>) が必要です。 <p>modprobe はほとんどのモジュールについて既にわかっているので、最小設定 のファイルは次のようになるでしょう。 <tscreen><verb> alias scsi_hostadapter aha1542 # もしくは自分の SCSI アダプタ alias eth0 3c509 # もしくは自分のネットワークアダプタ # "options" 行が必要なアダプタもあるかもしれません: options 3c509 io=0x300 irq=10 # "options" 行が必要なモジュールがあるかもしれません: options cdu31a cdu31a_port=0x1f88 sony_pas_init=1 </verb></tscreen> <p>下のような行を加えてもよいですが、ただの<em/おまじない/です:[訳注: これをしておかないと、起動時に modprobe が「Can't locate module net-pf-4」 等と文句をいいます。逆に、文句を言われたらこのようにしてみましょう。] <tscreen><verb> alias net-pf-3 off # a25 モジュールはまだ未サポート alias net-pf-4 off # ipx モジュールを使わないのなら alias net-pf-5 off # appletalk module を使わないのなら </verb></tscreen> <p> 最後に、純正主義者へ。modprobe の設定ファイルは、 <tt>/etc/conf.modules</tt> でも <tt>/etc/modules.conf</tt> でもよいです。 modprobe はどちらの場合でも何をやるべきかわかっていますから…。 <sect>カーネルのセットアップ[General Kernel Setup] <p> 注意:a.out サポート<em/と/ ELF サポートのモジュールを同時に持つ ことはできません。どちらもモジュールにしてしまうと、insmod を実 行するために insmod が a.out もしくは ELF サポートをインストール しようとして、ジレンマに陥ってしまいます;-)。全て ELF のシステム だとしても、例えば Netscape のセッション等で a.out が必要になる 場合がありますので、a.out サポートはモジュールにしておきましょう。 モジュールにしないのならば、たぶんカーネルに組み込んでおかなけれ ばならないでしょう。また、ELF 環境に移行していないならば、たぶん ELF 機能はまったく組み込まななくてもいいでしょう。 <sect1>a.out 形式バイナリのカーネルサポート(<tt/binfmt_aout.o/)[Kernel support for a.out binaries] <p><code> Load command: /sbin/modprobe binfmt_aout.o モジュールパラメータなし </code> <sect1>ELF 形式バイナリのカーネルサポート(<tt/binfmt_elf.o/)[Kernel support for ELF binaries] <p><code> Load command: /sbin/modprobe binfmt_elf.o モジュールパラメータなし </code> <sect1>JAVA バイナリのカーネルサポート(<tt/binfmt_java.o/)[Kernel support for JAVA binaries] <p> JAVA は SUN によるオブジェクト指向プログラミング言語です。JAVA プログ ラムは「JAVA バイトコード」にコンパイルされ、様々なオペレーティングシ ステム上のランタイムシステム上で逐次翻訳実行(インタープリト)することが できます。JAVA バイナリは世界共通の実行形式になりつつあります。このオ プションを使えば、JAVA バイナリを他の Linux プログラムと同じように、名 前を打つだけで実行できるようになります。[訳注:java 用のインタープリタ (JDK に内包)が必要です)] <code> Load command: /sbin/modprobe binfmt_java.o モジュールパラメータなし </code> <sect>フロッピーと他のブロックデバイス[Floppy and other block devices] <p> <sect1>フロッピーディスクドライバ(<tt/floppy.o/)[The Floppy Disk Driver] <p> フロッピードライバには多くのオプションがあり、それらはすべて、 <tt>linux/drivers/block</tt> 内の <tt/README.fd/ に書いてあり ま す。最新の詳細はこのファイルを直接参照して下さい。 <p><code> Load command: /sbin/modprobe floppy.o 'floppy="<options>"' オプションは下記 </code> <p> <tt/mask,allowed_drive_mask/ - ドライブのアクセス許可のビットマ スクを <tt/mask/ にする。デフォルトでは、各フロッピーコントロー ラのユニット 0 と 1 が許可されている。一部の標準的でないハードウェ ア(ASUS PCI マザーボードなど)において、ユニット 2 や 3 へのアク セス時にキーボードがめちゃくちゃになってしまう場合に使う。このオ プションは cmos オプションによって廃れたかもしれません。 <p> <tt/all_drives/ - すべてのドライブにアクセス許可を与えるようなビッ トマスクを設定する。フロッピーコントローラに複数のドライブが繋がっ ている場合に使用。 <p> <tt/asus_pci/ - ユニット 0 と 1 にのみアクセス許可を与えるビット マスクを設定。(デフォルト) <p> <tt/daring/ - 良いフロッピーコントローラを使っている場合に指定す る。これによって、よりスムースで効果的なオペレーションが可能にな るが、有効でないコントローラも存在する。一部のオペレーションに関 してスピードアップも期待できる。 <p> <tt/0,daring/ - フロッピーコントローラの使用に注意を要することを フロッピードライバに告知する。 <p> <tt/one_fdc/ - フロッピーコントローラが 1 つである場合に指定す る。(デフォルト) <p> <tt/two_fdc/ <em/もしくは/ <tt/address,two_fdc/ - フロッピーコン トローラが 2 つである場合に指定する。2 番目のフロッピーコントロー ラのアドレスは <tt/address/ で指定する。アドレスが 0x370 である か、cmos オプションを使用している場合は、<tt/address/ は必要ない。 <p> <tt/thinkpad/ - Thinkpad の場合に指定する。Thinkpad の仕様では、 ディスク変更ラインが逆になっている。 <p> <tt/0,thinkpad/ - Thinkpad ではない場合に指定する。 <p> <tt/omnibook/ <em/もしくは/ <tt/nodma/ - データ転送に DMA を使わ ないようにフロッピードライバに通知する。HP Omnibook はフロッピー ドライバ用に DMA チャンネルを確保していないため、これが必要。ま た、「Unable to allocate DMA memory」というメッセージが頻発する 場合にも有効。DMA でないバッファは仮想メモリ上にあってもかまわな いのに対して、DMA メモリは物理的に連続している必要があり、確保す るのが難しい。しかし、もし FIFO なしのフロッピーディスクコントロー ラ (8272A か 82072) があれば、DMA を使わないようにできる。87072A 以降は OK である。nodma を使用するには 486 以上でければならない。 nodma モードを使うなら、データ転送割り込みを制限するために、FIFO 閾値を 10 以下に設定するように勧める。 <p> <tt/dma/ - DMA チャンネルが利用できる場合に指定する。(デフォルト) <p> <tt/nofifo/ - FIFO の利用を禁止する。フロッピーにアクセスする際 に、イーサネットや他のデバイスから「Bus baster arbitration error (バスマスタ競合エラー)」メッセージを受け取る場合に必要。 <p> <tt/fifo/ - FIFO を使用可能にする。(デフォルト) <p> <tt/[threshold],fifo_depth/ - FIFO 閾値を設定する。これは DMA モー ドに深く関係する。高く設定すれば、フロッピードライバは割り込みの 遅延を許容しやすくなるが、割り込みの発生は増えることになる(すな わち、システムの他の部分により負荷をかける)。低く設定すれば、割 り込み遅延の許容量は減る(速いプロセッサにおいて有用)。閾値を低く すると、割り込みが減るという利点がある。 <p> FIFO 閾値を調整するためには、「floppycontrol --messages」という コマンドを使って over/underrun メッセージをスイッチオンにしなけ ればならない。そのあとでフロッピーにアクセスしなさい。 「Over/Underrun - retrying」というメッセージを大量に受け取る場合、 FIFO 閾値は低すぎる。Over/Underrun がたまに出る程度に高い値に設 定する。この調整をする時には、フロッピードライバをモジュールとし てコンパイルしておくとよい。マシンをリブートせずに、いろいろな FIFO 閾値を試すことができる。モジュールを組み込む時には、 「floppycontrol -- messages」を毎回実行せねばならない。デフォル ト値 (0xa) は適度な値であるため、ふつうは FIFO 閾値を調整する必 要はない。 <p> <tt/[drive],[type],cmos/ - <tt/drive/ の CMOS タイプを <tt/type/ に設定する。BIOS が通常の CMOS でない場合や、3 つ以上のフロッピー ドライブがある場合には必須(2 つだけならば物理 CMOS 上に書きこめ る)。CMOS タイプは以下のとおり。 <code> 物理 CMOS の値を使用 1 - 5 1/4 DD 2 - 5 1/4 HD 3 - 3 1/2 DD 4 - 3 1/2 HD 5 - 3 1/2 ED 6 - 3 1/2 ED 不明、もしくは無し </code> (注意:ED ドライブが 2 つある。5 はフロッピーを「テープ」と認識 するために使われ、6 は ED ドライブのために使われていた。AMI はこ れを無視し、5 を ED ドライブとして扱う。これが 2 つある理由であ る) <p> <tt/unexpected_interrupts/ - 予期できない割り込みが発生した場合 に、警告メッセージを出す。(デフォルト) <p> <tt/no_unexpected_interrupts/ <em/もしくは/ <tt/L40SX/ - 予期で きない割り込みが発生してもメッセージを出さない。IBM L40SX ラップ トップで、あるビデオモードを使用している場合に必要。(ビデオとフ ロッピーの間に何らかの相関があるようだ。予期できない割り込みはパ フォーマンスにしか影響せず、無視しても大丈夫である) <sect1>ループバックデバイスサポート(<tt/loop.o/)[Loopback block device support] <p> ファイルをファイルシステムのようにマウントできるようになります。 ISO9660 ファイルシステムを CD に焼き付ける前にチェックしたり、フロッピー に書き込まずにフロッピーイメージを使ったりしたい場合に便利です。 <p> ファイルシステムを暗号化せずにマウントすることもできます。この機能を 使いたい場合は、最新の mount を使って、DES と IDEA のパッチを当てなけ ればなりません。これらは <tt>http://www.binary9.net/nicholas/linuxkernel/patches</tt> にありま す。注意:このループデバイスは、自分自身へのネットワークコネクションに 使われているループバックデバイスには何の影響も及ぼしません。 <code> Load command: /sbin/modprobe loop.o モジュールパラメータなし </code> <sect1>マルチプルデバイスドライバサポート(RAID)[Multiple devices driver support.] <p> このドライバは、複数のハードディスクパーティションを、ひとつの論理ブロッ クデバイスにまとめます。 <p> <tt/md/ デバイスの管理に使えるツールは、 <tt>sweet-smoke.ufr-info-p7.ibp.fr/public/Linux/md035.tar.gz</tt> にあり ます。同じ場所に <em/md-FAQ/ という文書も置いてあります。 <p> RAID (<bf/Redundant/ <bf/A/rray of <bf/I/nexpensive <bf/D/isks もしくは <bf/Redundant/ <bf/A/rray of <bf/I/ndependent <bf/D/isks) には様々なレベ ルがあります。 <itemize> <item><bf/RAID-0,/ 全てのディスクを連結する。エラーチェックなし。 <descrip> <tag/長所/ RAID データ転送レートは最高。システムソフトウェア に透過的。 <tag/短所/ エラーチェックおよび冗長性はない。アレイ中のドラ イブが一つでも壊れた場合、アレイ中のデータは全て失わ れる。なんらかの MTBF (平均故障間隔)計算を<em/実際に/ 再計算しておくべきである。 </descrip> <item><bf/RAID-1,/ ディスクミラー <descrip> <tag/長所/ 書きこみペナルティはない。データ冗長性は 100%。失敗時のペナルティはない。 <tag/短所/ コストオーバヘッドは 100%。2 倍のディスク スペースと、アレイでないシステムの 2 倍のパワーが 必要。 </descrip> <!-- BEGIN NOT IN USE <item><bf/RAID-2,/ Bit-oriented striping with Hamming error code correction. <descrip> <tag/Pros./ Data redundancy. <tag/Cons./ Special drives, drivers and operating systems required. </descrip> <item><bf/RAID-3,/ Byte-oriented striped with parity byte stored on separate drive. <descrip> <tag/Pros./ Increased reliability. Best transfer rate for large files. <tag/Cons./ Poor performance on transaction processing applications. Pooe storage efficiency for small blocks. </descrip> <item><bf/RAID-4,/ Sector-oriented striping. Parity on separate drive. <descrip> <tag/Pros./ Good read performance. <tag/Cons./ One write processed at the time. Parity disk bottleneck. </descrip> END NOT IN USE --> <item><bf/RAID-5,/ データおよびパリティのセクタストライプ <descrip> <tag/長所/ RAID-4 と同様に、書きこみオーバヘッドはない。 ストレージオーバヘッドはひとつのディスクで最高。 アレイにわたる並行読み取りが可能。 <tag/短所/ データ再構築によるパフォーマンスの低下。 </descrip> <item><bf/RAID-6,/ RAID-0 アレイのミラー <descrip> <tag/長所/ RAID データ転送レートは RAID-0 と同じ。 データの冗長性は 100%。 失敗時のパフォーマンスペナルティはない。 <tag/短所/ コストオーバヘッドは 100%。2 倍のディスク スペースと、アレイでないシステムの 2 倍のパワーが 必要。 </descrip> </itemize> <p> Linux では、現時点で RAID-0 だけが利用可能です。リニアモードは RAID の 定義にはあてはまらないと考えられます。Raid Advisory Board によれば、デー タ冗長性がないという点で、RAID-0 も RAID の定義にあてはまらないと考え られています。 <p>実装する価値があるのは、RAID-0、RAID-1、RAID-5、RAID-6 です。 <sect2>リニア(追加)モードによるマルチプルデバイス(<tt/linear.o/)[Multiple device in Linear (append) mode] <p> これを使用すれば、マルチプルデバイスドライバを、いわゆるリニアモードで利 用できます。ハードディスクパーティションを、単に他のパーティションに追加 する形でひとつにします。 <code> Load command: /sbin/modprobe linear.o モジュールパラメータなし </code> <sect2>RAID-0 (ストライプ)モードによるマルチプルデバイス(<tt/raid0.o/)[Multiple device in RAID-0 (striped) mode] <p> これを利用すれば、マルチプルデバイスを、いわゆる RAID-0 モードで利用でき ます。チャンクを等しく分配するという形で、複数のハードディスクパーティショ ンをひとつの論理デバイスにまとめます。各パーティションが別のディスクにあ れば、スループットが向上します。 <code> Load command: /sbin/modprobe raid0.o モジュールパラメータなし </code> <!--This does NOT yet exist, too bad.. <sect2>(<tt/raid1.o/)[Multiple device in RAID-1 (mirrored) mode] <p><bf/NOT YET IMPLEMENTED, SORRY...../ <sect2>(<tt/raid5.o/)[Multiple device in RAID-5 (parity correction) mode] <p><bf/NOT YET IMPLEMENTED, SORRY...../ --> <sect1>RAM ディスクサポート(<tt/rd.o/)[RAM disk support] <p> このオプションを使用すれば、RAM メモリの一部をブロックデバイスとして利 用できます。その上では、ファイルシステムを作成したり、読み書きしたり、 通常のブロックデバイス(ハードディスク等)でできる操作すべてができます。 ふつう、Linux を最初にインストールする際に、最小ルートファイルシステム をフロッピーから RAM ディスクに読み込んでコピーするために使われます。 <code> Load command: /sbin/modprobe rd.o モジュールパラメータなし ブートタイムパラメータが有効。BootPromt-HOWTO を参照のこと。 </code> <sect1>XT ハードディスクサポート(<tt/xd.o/)[XT harddisk support] <p> IBM XT コンピュータで使用されていた、非常に古い 8 ビットハードディスクコ ントローラです。IBM XT 上で Linux を動かすことができる以外に存在意義はあ りません。:) <code> Load command: /sbin/modprobe xd.o モジュールパラメータなし </code> <sect>TCP/IP とネットワークオプション[General TCP/IP and Networking options.] <p> <sect1>IP トンネリング(<tt/ipip.o and new_tunnel.o/)[IP Tunneling] <p> トンネリングというのは、あるプロトコルのデータを他のプロトコルでカプセ ル化し、カプセル化したプロトコルを使用できるチャンネルを通じてそのデー タを送信することです。<tt/ipip.o/ (IP/IP プロトコルデコーダ)と <tt/new_tunnel.o/ という 2 つのモジュールが必要です(<tt/new_tunnel.o/ は昔は <tt/tunnel.o/ と呼ばれており、ドキュメントではまだそう呼ばれて います)。<tt>/usr/src/linux/drivers/net/README.tunnel</tt> にドキュメ ントがあります。 <code> Load commands: /sbin/modprobe ipip.o /sbin/modprobe new_tunnel.o モジュールパラメータなし </code> <sect1>IP エイリアスサポート(<tt/ip_alias.o/)[IP Aliasing support] <p> ひとつのネットワークインターフェース(シリアルポートもしくはイーサネッ トカード)に、複数のアドレスを割り当てる場合に利用します。接続されたホ スト名によって異る WWW ドキュメントを提供したい場合に利用するのが、典 型的な使用方法です。 <code> Load command: /sbin/modprobe ip_alias.o モジュールパラメータなし </code> <sect1>IP リバース ARP(<tt/rarp.o/)[IP Reverse ARP] <p><code> Load command: /sbin/modprobe rarp.o モジュールパラメータなし </code> <sect1>IPX プロトコル(<tt/ipx.o/)[IPX Protocol] <p> DOS や Windows マシンのローカルネットワークに使われる Novell ネットワー クプロトコル、IPX をサポートします。 <p>IPX プロトコルは次のような場合に必要になります。 <itemize> <item> Linux の DOS エミュレータ <em/DOSEMU/ を使って Netware サーバに接続したい場合 <item> Linux Novell クライアント <em/ncpfs/ を使って Netware ボリュームを Linux ファイルシステムとしてマウントしたい場合 <item> Netware クライアントから Linux サーバに接続したい、もしくは Linux ディレクトリを Netware ボリュームとしてマウントしたい場合。 このためには <em/linwared/ と <em/nwserv/ という 2 つのデーモンを 使用する </itemize> <p> ncpfs のホームサイトは <tt>ftp.gwdg.de/pub/linux/misc/ncpfs</tt> ですが、sunsite とそ のミラーサイトにもあるでしょう。 <p> <em/Linware/ のホームサイトは <tt>klokan.sh.cvut.cz/pub/linux/linware</tt> で、 <p> <em/nwserv/ のパッケージ、<em/Mars_nwe/ は <tt>ftp.gwdg.de/pub/linux/misc/ncpfs</tt> にあります。 <code> Load command: /sbin/modprobe ipx.o モジュールパラメータなし </code> <sect1>アップルトーク DDP(<tt/appletalk.o/)[Appletalk DDP] <p> アップルトーク (Appletalk) は、Apple 社のコンピュータがネットワーク上 でお互いに通信する手段です。イーサトーク (EtherTalk) はイーサネット上 のアップルトーク、ローカルトーク (Localtalk) はアップルシリアルリンク 上のアップルトークのことです。 <code> Load command: /sbin/modprobe appletalk.o モジュールパラメータなし </code> <sect>SCSI サポート[SCSI Support] <p> Linux カーネルにおける SCSI サポートは、ユーザの必要に応じて様々な方法で モジュール化できます。オプションを理解するためには、まずいくつかの用語を 定義せねばなりません。 <p>scsi-core は SCSI サポートの核(コア)になる部分です。これがなければ、 他の SCSI ドライバは何もできません。SCSI コアサポートは、<tt/scsi_mod.o/ というモジュールか、カーネル組み込みで行われます。コアがモジュール化され ている場合、他の SCSI モジュールが組み込まれる前に組み込まれていなければなり ませんし、他の SCSI モジュールが取り外された後にしか取り外せません。 <p>SCSI コアがカーネル内にあれば(組み込んであっても、モジュールであって も)、上位・下位レベルドライバをそれぞれロードできます。上位レベルのドラ イバとしては、ディスクドライバ(<tt/sd_mod.o/)、CD-ROM ドライバ (<tt/sr_mod.o/)、テープドライバ(<tt/st.o/)、SCSI 汎用ドライバ(<tt/sg.o/) があり、制御できる種々のデバイスをサポートします。例えば、テープドライブ を使いたくなったら、その時にテープドライバを組み込むことができます。必要が なくなれば、取り外すこともできます(メモリが解放されます)。 <p>下位レベルのドライバは、ハードウェアプラットフォームで対応している個々 のカードをサポートするものです。例えば、Adaptec 1542 シリーズのカードの ドライバは <tt/aha1542.o/ です。 <sect1>SCSI のコアサポート <sect2>SCSI コアサポート(<tt/scsi_mod.o/)[ SCSI Core support] <p><code> Load command: /sbin/modprobe scsi_mod.o モジュールパラメータなし </code> <sect1>SCSI 上位レベルサポート <sect2>SCSI ディスクサポート(<tt/sd_mod.o/)[SCSI Disk support] <p><code> Load command: /sbin/modprobe sd_mod.o モジュールパラメータなし </code> <sect2>SCSI テープサポート(<tt/st.o/)[SCSI Tape support] <p><code> Load command: /sbin/modprobe st.o モジュールパラメータなし ブートタイムパラメータが有効。BootPromt-HOWTO を参照のこと。 </code> <sect2>SCSI CD-ROM サポート(<tt/sr_mod.o/)[SCSI CDrom support] <p><code> Load command: /sbin/modprobe sr_mod.o モジュールパラメータなし </code> <sect2>SCSI 汎用サポート(<tt/sg.o/)[SCSI generic support] <p><code> Load command: /sbin/modprobe sg.o モジュールパラメータなし </code> <sect1>SCSI 下位レベルサポート[SCSI Low Level Device Driver Support] <p> ほとんどの SCSI カードドライバはモジュールパラメータに対応せず、 設定は<em/自動認識/に頼っています。ハードウェアについての情報 を得たければ、SCSI-HOWTO と、 <tt>/usr/src/linux/drivers/scsi</tt> にある README を読みましょ う。I/O アドレスがちょっと変だったりするなら、ドライバをカーネ ル組み込み(module でなく)にして、ブート時オプションを使わねば なりません。BootPrompt-HOWTO を参照してください。<em/カーネル ソース/をいじってリコンパイルするのも手ですね。 <sect2>7000FASST SCSI サポート(<tt/wd7000.o/)[7000FASST SCSI support] <p><code> Load command: /sbin/modprobe wd7000.o モジュールパラメータなし カードは自動認識。BIOS がなければならない ブートタイムパラメータが有効。BootPromt-HOWTO を参照のこと。 </code> <sect2>Adaptec AHA152X/2825 サポート(<tt/aha154x.o/)[Adaptec AHA152X/2825 support] <p><code> Load command: /sbin/modprobe aha154x.o モジュールパラメータなし カードは自動認識。BIOS がなければならない ブートタイムパラメータが有効。BootPromt-HOWTO を参照のこと。 </code> <sect2>Adaptec AHA1542 サポート(<tt/aha1542.o/)[Adaptec AHA1542 support] <p><code> Load command: /sbin/modprobe aha1542.o モジュールパラメータなし カードの自動認識は 0x330 と 0x334 のみ。 ブートタイムパラメータが有効。BootPromt-HOWTO を参照のこと。 </code> <sect2>Adaptec AHA1740 EISA サポート(<tt/aha1740.o/)[Adaptec AHA1740 EISA support] <p><code> Load command: /sbin/modprobe aha1740.o モジュールパラメータなし カードは自動認識 </code> <sect2>Adaptec AHA274X/284X/294X サポート(<tt/aic7xxx.o/)[Adaptec AHA274X/284X/294X support] <p><code> Load command: /sbin/modprobe aic7xxx.o モジュールパラメータなし カードは自動認識。BIOS が有効でなければならない。 ブートタイムパラメータが有効。BootPromt-HOWTO を参照のこと。 </code> <sect2>AdvanSys SCSI サポート(<tt/advansys.o/)[AdvanSys SCSI support] <p><code> Load command: /sbin/modprobe advansys.o [parameters] asc_iopflag=1 有効=1、無効=0 (I/O ポートスキャン) asc_ioport=0x110,0x330 スキャンする I/O ポート asc_dbglvl=1 デバッグレベル 0: エラーのみ 1: トレース 2-N: 詳細トレース ブートタイムパラメータが有効。BootPromt-HOWTO を参照のこと。 </code> <sect2>Always IN2000 SCSI サポート(<tt/in2000.o/)[Always IN2000 SCSI support] <p><code> Load command: /sbin/modprobe in2000.o モジュールパラメータなし カードは自動認識。BIOS は必要なし。 </code> <sect2>BusLogic SCSI サポート(<tt/BusLogic.o/)[BusLogic SCSI support] <p> サポートしている BusLogic カードのリストは<em/長い/です。全部 見たい場合は <tt>usr/src/linux/drivers/scsi/README.BusLogic</tt> を読んで下 さい。 <code> Load command: /sbin/modprobe BusLogic.o モジュールパラメータなし ブートタイムパラメータが有効。BootPromt-HOWTO を参照のこと。 </code> <sect2>(<tt/dtc.o/)[DTC3180/3280 SCSI support] <p><code> Load command: /sbin/modprobe dtc.o モジュールパラメータなし カードは自動認識 ブートタイムパラメータが有効。BootPromt-HOWTO を参照のこと。 </code> <sect2>EATA ISA/EISA (DPT PM2011/021/012/022/122/322) サポート(<tt/eata.o/)[EATA ISA/EISA (DPT PM2011/021/012/022/122/322) support] <p><code> Load command: /sbin/modprobe eata.o モジュールパラメータなし ブートタイムパラメータが有効。BootPromt-HOWTO を参照のこと。 </code> <sect2>EATA-DMA (DPT, NEC, AT&T, SNI, AST, Olivetti, Alphatronix)サポート(<tt/eata_dma.o/)[EATA-DMA (DPT, NEC, AT&T, SNI, AST, Olivetti, Alphatronix)] <p> DPT Smatchche、Smartcache III、SmartRAID を含みます。 <code> Load command: /sbin/modprobe eata_dma.o モジュールパラメータなし すべての設定は自動認識 </code> <sect2>EATA-PIO (old DPT PM2001, PM2012A) サポート (<tt/eata_pio.o/)[EATA-PIO (old DPT PM2001, PM2012A) support] <p><code> Load command: /sbin/modprobe eata_pio.o モジュールパラメータなし </code> <sect2>(<tt/fdomain.o/)[Future Domain 16xx SCSI support] <p><code> Load command: /sbin/modprobe fdomain.o モジュールパラメータなし カードは自動認識。BIOS がなければならない </code> <sect2>汎用 NCR5380/53c400 SCSI サポート (<tt/NCR5380.o/)[Generic NCR5380/53c400 SCSI support] <p><code> Load command: /sbin/modprobe NCR5380.o ncr_irq=xx 割り込み番号 ncr_addr=xx I/O ポート、ベースアドレス ncr_dma=xx DMA ncr_5380=1 NCR5380 のボード用 ncr_53c400=1 NCR53C400 のボード用 modprobe g_NCR5380 ncr_irq=5 ncr_addr=0x350 ncr_5380=1 - ポートが割り当てられた NCR5380 ボードの設定 modprobe g_NCR5380 ncr_irq=255 ncr_addr=0xc8000 ncr_53c400=1 - メモリが割り当てられた NCR53C400 ボード用の設定(割り込み禁止) (255 は、割り込みなしかもしくは DMA 割り込みを指定し、 254 はコマンドラインで強制的 IRQ 自動認識を指定する) ブートタイムパラメータが有効。BootPromt-HOWTO を参照のこと。 </code> <sect2>NCR53c406a SCSI サポート(<tt/NCR53c406a.o/)[NCR53c406a SCSI support] <p><code> Load command: /sbin/modprobe NCR53c406a.o モジュールパラメータなし ブートタイムパラメータが有効。BootPromt-HOWTO を参照のこと。 </code> <sect2>NCR53c7,8xx SCSI サポート (<tt/53c7,8xx.o/)[NCR53c7,8xx SCSI support] <p><code> Load command: /sbin/modprobe 53c7,8xx.o モジュールパラメータなし カードは自動認識。BIOS がなければならない ブートタイムパラメータが有効。BootPromt-HOWTO を参照のこと。 </code> <sect2>PCI-SCSI NCR538xx シリーズサポート(<tt/ncr53c8xx.o/)[PCI-SCSI NCR538xx family support] <p><code> Load command: /sbin/modprobe ncr53c8xx.o モジュールパラメータなし </code> <sect2>IOMEGA パラレルポート ZIP ドライブ SCSI サポート(<tt/ppa.o/)[IOMEGA Parallel Port ZIP drive SCSI support] <p> 詳細は <tt>/usr/src/linux/drivers/scsi/README.ppa</tt> を参照して下さい。 <code> Load command: /sbin/modprobe ppa.o ppa_base=0x378 ppa_nybble=1 パラメータと機能は以下のとおり 値 デフォルト 説明 ppa_base 0x378 PPA パラレルポートのベースアドレス ppa_speed_high 1 データ転送ディレイ(μsec) ppa_speed_low 6 他の操作のディレイ(μsec) ppa_nybble 0 1 にすると強制的に 4-bit モード </code> <sect2>PAS16 SCSI サポート(<tt/pas16.o/)[PAS16 SCSI support] <p><code> Load command: /sbin/modprobe pas16.o モジュールパラメータなし カードは自動認識。BIOS は必要なし。 ブートタイムパラメータが有効。BootPromt-HOWTO を参照のこと。 </code> <sect2>Qlogic FAS SCSI サポート (<tt/qlogicfas.o/)[Qlogic FAS SCSI support] <p><code> Load command: /sbin/modprobe qlogicfas.o モジュールパラメータなし ブートタイムパラメータが有効。BootPromt-HOWTO を参照のこと。 </code> <sect2>Qlogic ISP SCSI サポート (<tt/qlogicisp.o/)[Qlogic ISP SCSI support] <p> ファームウェアが必要です。 <code> Load command: /sbin/modprobe qlogicisp.o モジュールパラメータなし ブートタイムパラメータが有効。BootPromt-HOWTO を参照のこと。 </code> <sect2>Seagate ST-02 と Future Domain TMC-8xx SCSI サポート(<tt/seagate.o/)[Seagate ST-02 and Future Domain TMC-8xx SCSI support] <p><code> Load command: /sbin/modprobe seagate.o モジュールパラメータなし アドレスのみ自動認識。IRQ は 5 に固定。 BIOS が必要 ブートタイムパラメータが有効。BootPromt-HOWTO を参照のこと。 </code> <sect2>Trantor T128/T128F/T228 SCSI サポート (<tt/t128.o/)[Trantor T128/T128F/T228 SCSI support] <p><code> Load command: /sbin/modprobe t128.o モジュールパラメータなし カードは自動認識。BIOS がなければならない。 ブートタイムパラメータが有効。BootPromt-HOWTO を参照のこと。 </code> <sect2>UltraStor 14F/34F サポート (<tt/u14-34f.o/)[UltraStor 14F/34F support] <p><code> Load command: /sbin/modprobe u14-34f.o モジュールパラメータなし カードは自動認識。BIOS がなければならない。 ブートタイムパラメータが有効。BootPromt-HOWTO を参照のこと。 </code> <sect2>UltraStor SCSI サポート (<tt/ultrastor.o/)[UltraStor SCSI support] <p><code> Load command: /sbin/modprobe ultrastor.o モジュールパラメータなし ブートタイムパラメータが有効。BootPromt-HOWTO を参照のこと。 </code> <sect>ネットワークデバイスサポート[Network device support] <p> <sect1>雑多な低レベルモジュール <p> <sect2>(<tt/bsd_comp.o/)[Optional BSD compressor for PPP] <p><code> Load command: /sbin/modprobe bsd_comp.o モジュールパラメータなし ppp.o に依存 </code> <sect2>PPP 用 SLHC 圧縮(<tt/slhc.o/)[SLHC compressor for PPP] <p> TCP パケットの圧縮・展開ルーチン(低速シリアル回線用)です。 <p> SLIP、PPP(ISDN-PPP も含む)プロトコルに必要です。 <code> Load command: /sbin/modprobe slhc.o モジュールパラメータなし </code> <sect2>Linux 用 NS8390 汎用イーサネットドライバコア(<tt/8390.o/)[A general NS8390 ethernet driver core for linux.] <p> 8390 ベースのイーサネットアダプタ用の、チップ依存コードです。これ単体 ではドライバとしての機能は持たず、<tt/ne.o、wd.o、3c503.o/ 等のボード 依存コードと組み合わせて使わねばなりません。 <code> Load command: /sbin/modprobe 8390.o モジュールパラメータなし </code> <sect1>ダミーネットドライバサポート(<tt/dummy.o/)[Dummy net driver support] <p> 本質的には、IP アドレスを変更できる、ビットバケットデバイスです。この デバイスに送信したデータは単に破棄されます。主な利用方法は、ローカルプ ログラムに対して、無効になっている SLIP アドレスを実際のアドレスだと思 わせることです。 <code> Load command: /sbin/modprobe dummy.o モジュールパラメータなし </code> <sect1>EQL (シリアル回線ロードバランス)サポート(<tt/eql.o/)[EQL (serial line load balancing) support] <p> 他のコンピュータへのシリアル接続が 2 つあり(ふつうモデムと電話回線がそ れぞれ 2 つ必要)、SLIP (電話回線用インターネット接続プロトコル) や PPP (SLIP の改良版) で接続されている場合、このドライバを使えば、2 つの回線 を、まとめて 1 つの倍速接続として使用できます。 <code> Load command: /sbin/modprobe eql.o モジュールパラメータなし </code> <sect1>フレームリレー DLCI サポート (<tt/dlci.o/)[Frame relay DLCI support] <p> フレームリレープロトコルのサポートです。フレームリレーというは、高速で 低価格に、インターネットアクセスプロバイダに接続したり、プライベートワ イドエリアネットワークを構成したりする方法です。あなたの Linux マシンか らローカル「スイッチ(フレームリレーへのエントリーポイント)」への物理的 な単一の回線は、フレームリレーネットワークへ接続された他のコンピュータ へ、複数の論理 point-to-point 接続をすることができます。もっと一般的な プロトコルの説明は、WWW 上の <tt>http://frame-relay.indiana.edu/4000/4000index.html</tt> を参照して ください。フレームリレーを使うために必要なのは、サポートしているハード ウェア (FRAD) と net-tools パッケージに含まれているプログラムです。 <tt>Documentation/networking/framerelay.txt</tt> に説明があります。 <code> Load command: /sbin/modprobe dlci.o モジュールパラメータなし </code> <sect1>Sangoma S502A FRAD サポート (<tt/sdla.o/)[Sangoma S502A FRAD support] <p> Sangoma S502A、S502E、S508 フレームリレーアクセスデバイスのドライバです。 これらはマルチプロトコルカードですが、現時点ではフレームリレー機能だけ がサポートされています。 <tt>Documentation/networking/framerelay.txt</tt> を参照してください。 <code> Load command: /sbin/modprobe sdla.o モジュールパラメータなし dlci.o に依存 </code> <sect1>PLIP (パラレルポート) サポート(<tt/plip.o/)[PLIP (parallel port) support] <p> PLIP (Parallel Line Internet Protocol) は、2 台(ごくまれに 3 台以上)の ローカルマシンを使用して、小規模なネットワークを構築するのに使われます。 パラレルポート(25 個の穴があるコネクタ[訳注:D-Sub 25bin メス])を、 「ヌルプリンタ」もしくは「Turbo Laplink[訳注:国内ではインターリンクと も呼ばれる]」ケーブルを使用して接続します。これらのケーブルは、同時に 4bit 転送できます。また、双方向パラレルポートの場合は、PLIP 専用ケーブ ルを使用すれば同時に 8bit 転送できます。これらのケーブルの結線図は <tt>drivers/net/README?.plip</tt> を参照のこと。ケーブルの最大長は 15m です。片方が DOS/Windows マシンでも、PLIP ソフトウェアが入っていれば、 うまく働きます。PLIP ソフトウェアとしては、Crynwr PLIP packet driver (<tt>http://sunsite.cnam.fr/packages/Telnet/PC/msdos/misc/pktdrvr.txt</tt>) <tt>http://sunsite.cnam.fr/packages/Telnet/PC/msdos/misc/pktdrvr.txt</tt> と winsock もしくは NCSA telnet を挙げておきます。 <code> Load command: /sbin/modprobe plip.o io=0x378 irq=7 io = 0 irq = 0 (デフォルトでは、ポート 0x3bc に対して IRQ 5、 ポート 0x378 に対して IRQ 7、 ポート 0x278 に対して IRQ 2 を使用) (自動認識するポート: 0x278、0x378、0x3bc) </code> <sect1>PPP (point-to-point) サポート(<tt/ppp.o/)[PPP (point-to-point) support] <p> PPP を利用するためには、pppd と呼ばれるプログラムが必要です。pppd につ いては、<tt>Documentation/networking/ppp.txt</tt> や、 <tt>sunsite.unc.edu:/pub/Linux/docs/HOWTO</tt> にある PPP-HOWTO に書い てあります。[訳注:PPP-HOWTO の邦訳は <tt>http://jf.linux.or.jp/JF/JF.html</tt> の下にあります] <code> Load command: /sbin/modprobe ppp.o モジュールパラメータなし slhc.o に依存 serial.o にも依存するが、自動的にはロードされないため、 serial.o を手動でロードしなければならない。 </code> <sect1>SLIP (シリアル回線)サポート (<tt/slip.o/)[SLIP (serial line) support] <p> SLIP (Serial Line Internet Protocol) は、電話回線やシリアルケーブル(ヌ ルモデム)を通して、インターネット通信をするために使われます。 <code> Load command: /sbin/modprobe slip.o slip_maxdev = 256 デフォルト値。slip.h の SL_NRUNIT より。 slhc.o に依存 serial.o にも依存するが、自動的にはロードされないため、 serial.o を手動でロードしなければならない。 </code> <sect1>アマチュア無線および無線ネットワークインターフェース <sect2>BAYCOM ser12、par96 kiss エミュレーションドライバ (AX.25用)(<tt/baycom.o/)[BAYCOM ser12 and par96 kiss emulation driver for AX.25] <p> シリアルインターフェースやパラレルインターフェースに接続された、Baycom 型のシンプルなアマチュア無線モデム用のドライバです。ser12 や par96 をサ ポートしています。ドライバを設定するには、 http://www.ife.ee.ethz.ch/˜sailer/ham/ham.html#lnxbay にある setbaycom ユーティリティを使います。モデムの情報については <tt>http://www.baycom.de</tt> と <tt>drivers/char/README.baycom</tt> を 参照してください。 <code> Load command: /sbin/modprobe baycom.o modem=1 iobase=0x3f8 irq=4 options=1 major ドライバが使用するメジャーナンバー。デフォルトは 60。 modem 最初のチャンネルが使用するモデムの型。 1=ser12、2=par96/par97、その他の値は無効。 iobase ポートのベースアドレス。一般的は値は、ser12 は 0x3f8、 0x2f8、0x3e8、0x2e8 で、par96/par97 は 0x378、0x278、0x3bc。 irq ポートの割り込み番号。一般的な値は、ser12 は 3、4 で、 par96/par97 は 7。 options 0=ハードウェア DCD を使用、1=ソフトウェア DCD を使用。 </code> <sect2>STRIP (Metricom starmode radio IP) (<tt/strip.o/) <p> STRIP は MasquitoNet プロジェクト (http://mosquitonet.stanford.edu/) 用 に開発された、Metricom 無線機を使用してインターネット通信をする、無線プ ロトコルです。Metricom 無線機は、小さく、バッテリ駆動の、100kbit/秒 パ ケット無線トランシーバです。だいたいのサイズと重量は携帯電話ぐらいだと 思えばいいでしょう。(Metricom モデムと呼ばれるのを聞いたことがあるかも しれませんが、ここでは「モデム」という言葉は使いません。モデムとして使 えると思って電話回線に繋げてしまう人がいるからです。) シリアルポートが 付いている Linux マシンなら STRIP を使うことができますが、ラップトップ コンピュータを使っている人に最適ですね。 <code> Load command: /sbin/modprobe strip.o モジュールパラメータなし </code> <sect2>WaveLAN サポート(<tt/wavelan.o/)[WaveLAN support] <p> これらは、イーサネットのような無線ネットワーク用のカードです。AT&T GIS と NCR WaveLAN カードがサポートされています。 <code> Load command: /sbin/modprobe wavelan.o io = 0x390 (設定可能だが、変更はお勧めできない) irq = 0 (変更しても動作保証しない) </code> <sect2>WIC 無線 IP ブリッジ(<tt/wic.o/)[WIC Radio IP bridge] <p> WIC パラレルポート無線ブリッジのサポート <code> Load command: /sbin/modprobe wic.o wic0、wic1、wic2 というデバイスを、 対応する lp? ポートに関連付けるようだ。 </code> <sect2>Z8530 SCC kiss エミュレーションドライバ(AX.25用)(<tt/scc.o/)[Z8530 SCC kiss emulation driver for AX.25] <p> これらのカードは、他のコンピュータと接続するために、Linux マシンとアマ チュア無線機を接続するために使われます。使用したい場合は、 <tt>Documentation/networking/z8530drv.txt</tt> と HAM-HOWTO を読んでく ださい。 <code> Load command: /sbin/modprobe scc.o モジュールパラメータなし </code> <sect1>3COM イーサネットカード[3COM Ethernet cards] <p> <sect2>3c501 サポート(<tt/3c501.o/)[3c501 support] <p><code> Load command: /sbin/modprobe 3c501.o ip = 0x280 I/O ベースアドレス irq = 5 IRQ (自動認識するポート: 0x280、0x300) </code> <sect2>3c503 サポート(<tt/3c503.o/)[3c503 support] <p><code> Load command: /sbin/modprobe 3c503.o io = 0 (io=0xNNN とすると文句をいわれる) xcvr = 0 (xcvr=1 で外部トランシーバを使用) (自動認識するポート:0x300、0x310、0x330、0x350、0x250、0x280、0x2A0、0x2E0) 8390.o に依存 </code> <sect2>3c505 サポート(<tt/3c505.o/)[3c505 support] <p><code> Load command: /sbin/modprobe 3c505.o io = 0x300 irq = 0 自動認識するポート:0x300、0x280、0x310) </code> <sect2>3c507 サポート(<tt/3c507.o/)[3c507 support] <p><code> Load command: /sbin/modprobe 3c507.o io = 0x300 irq = 0 自動認識するポート:0x300、0x320、0x340、0x280) </code> <sect2>3c509/3c579 サポート(<tt/3c509.o/)[3c509/3c579 support] <p><code> Load command: /sbin/modprobe 3c509.o io = 0 irq = 0 (モジュールロード時の自動認識は、EISA 上でしか保証できない。 ISA の ID 認識は信頼できない!ISA バスのマシンで自動認識させる 必要がある場合は、モジュールではなくカーネルに組み込むこと。 </code> <sect2>3c590 シリーズ「Vortex」サポート(<tt/3c59x.o/)[3c590 series "Vortex" support] <p>次のカードがサポートされています。 <itemize> <item>3c590 Vortex 10Mbps. <item>3c595 Vortex 100baseTX. <item>3c595 Vortex 100baseT4. <item>3c595 Vortex 100base-MII. <item>EISA Vortex 3c597. </itemize> <code> Load command: /sbin/modprobe 3c59x.o debug=1 options=0,,12 上の設定は次の通り。デバッグメッセージレベル:最小/ 最初のカード:10baseT/2 番目のカード:EEPROM の設定/ 3 番目のカード:100baseTx 双方向 (注意:カードの順番は PCI BIOS によって設定される) メディアタイプは次のものが使える 0 10baseT 1 10Mbs AUI 2 未定義 3 10base2 (BNC) 4 100base-TX 5 100base-FX 6 MII (未対応) 7 <デフォルト設定を使用> 8 双方向指定ビット 8 10baseT 双方向 12 100baseTx 双方向 16 バスマスター有効化ビット(まだ試用版!) デバイスドライバ実装の詳細はソースの先頭にある </code> <sect1>Western Digital/SMC イーサネットカード[Western Digital/SMC Ethernet cards] <p> <sect2>WD80*3 サポート(<tt/wd.o/)[WD80*3 support] <p><code> Load command: /sbin/modprobe wd.o io = 0 (io=0xNNN と指定しないと文句をいう) irq = 0 (IRQ。EEPROM から読み込む。古いカードは autoIRQ を使用) mem = 0 (0xC8000 などに共有メモリを強制割り当て) mem_end = 0 (メモリサイズを強制変更) (例:32k WD8003EBT 用に mem=0xd0000 mem_end=0xd8000 を設定) (自動認識するポート:0x330、0x280、0x380、0x240) 8390.o に依存 </code> <sect2>SMC Ultra/EtherEZ サポート(<tt/smc-ultra.o/)[SMC Ultra/EtherEZ support] <p><code> Load command: /sbin/modprobe smc-ultra.o io = 0 (io=0xNNN と指定しないと文句をいう) irq = 0 (IRQ。EEPROM から読み込む。古いカードは autoIRQ を使用) (自動認識するポート:0x200、0x220、0x240、0x280、0x300、0x340、0x380) 8390.o に依存 </code> <sect2>SMC 9194 サポート(<tt/smc9194.o/)[SMC 9194 support] <p>SMC 9000 シリーズイーサネットカード用ドライバです。 <code> Load command: /sbin/modprobe smc9194.o io = 0 ベースアドレス irq = 0 IRQ ifport = 0 自動認識。1 は TP、2 は AUI(もしくは 10base2) 自動認識するポート: 0x200、0x220、0x240、0x260、0x280、0x2A0、0x2C0、0x2E0、 0x300、0x320、0x340、0x360、0x380、0x2A0、0x2C0、0x2E0 デバッグレベルは smc9194.c ドライバコード中で指定 </code> <sect1>その他のイーサネットカード[Other Ethernet cards] <p> <sect2>(<tt/at1700.o/)AT1700 サポート[AT1700 support] <p><code> Load command: /sbin/modprobe at1700.o io = 0x260 irq = 0 (自動認識するポート:0x260、0x280、0x2A0、0x240、0x340、0x320、0x380、0x300) </code> <sect2>Cabletron E21xx サポート(<tt/e2100.o/)[Cabletron E21xx support] <p><code> Load command: /sbin/modprobe e2100.o io = 0 (io=0xNNN という形でないと文句をいう) mem = 0 (共有メモリの先頭(デフォルトで 0xd0000)を上書き) xcvr = 0 (xcvr=1 で外部トランシーバを使用) (自動認識するポート:0x300、0x280、0x380、0x220) 8390.o に依存 </code> <sect2>DEPCA、DE10x、DE200、DE201、DE202、DE422 サポート(<tt/depca.o/)[DEPCA, DE10x, DE200, DE201, DE202, DE422 support] <p><code> Load command: /sbin/modprobe depca.o io = 0x200 irq = 7 (自動認識するポート: ISA: 0x300、0x200 EISA: 0x0c00 ) </code> <sect2>EtherWORKS 3 (DE203、DE204、DE205) サポート(<tt/ewrk3.o/)[EtherWORKS 3 (DE203, DE204, DE205) support] <p><code> Load command: /sbin/modprobe ewrk3.o io = 0x300 irq = 5 (モジュールでは自動認識できない! EISA バスでは EISA 認識する。 ISA バスで認識するポートのは次の通り: 0x100、0x120、0x140、0x160、0x180、0x1A0、0x1C0、 0x200、0x220、0x240、0x260、0x280、0x2A0、0x2C0、0x2E0、 0x300、 0x340、0x360、0x380、0x3A0、0x3C0) </code> <sect2>EtherExpress 16 サポート(<tt/eexpress.o/)[EtherExpress 16 support] <p><code> Load command: /sbin/modprobe eexpress.o io = 0x300 irq = 0 (EEPROM から IRQ 読み込み) (自動認識するポート:0x300、0x270、0x320、0x340) </code> <sect2>EtherExpressPro サポート(<tt/eepro.o/)[EtherExpressPro support] <p> <p><code> Load command: /sbin/modprobe eepro.o io = 0x200 irq = 0 (自動認識するポート:0x200、0x240、0x280、0x2C0、0x300、0x320、0x340、0x360) </code> <sect2>富士通 FMV-181/182/183/184 サポート(<tt/fmv18x.o/)[Fujitsu FMV-181/182/183/184 support] <p><code> Load command: /sbin/modprobe fmv18x.o io = 0x220 ベースアドレス irq = 0 IRQ 自動認識するポート:0x220、0x240、0x260、0x280、0x2a0、0x2c0、0x300、0x340 </code> <sect2>HP PCLAN+ (27247B および 27252A) サポート(<tt/hp-plus.o/)[HP PCLAN+ (27247B and 27252A) support] <p><code> Load command: /sbin/modprobe hp-plus.o io = 0 (io=0xNNN という形でないと文句をいう) irq = 0 (設定レジスタから IRQ を読み込む) (自動認識するポート:0x200、0x240、0x280、0x2C0、0x300、0x320、0x340) 8390.o に依存 </code> <sect2>HP PCLAN (27245 とその他の 27xxx シリーズ) サポート(<tt/hp.o/)[HP PCLAN (27245 and other 27xxx series) support] <p><code> Load command: /sbin/modprobe hp.o io = 0 (io=0xNNN という形でないと文句をいう) irq = 0 (autoIRQ によって、ドライバが IRQ をソフト的に選択) (自動認識するポート:0x300、0x320、0x340、0x280、0x2C0、0x200、0x240) 8390.o に依存 </code> <sect2>HP 10/100VG PCLAN (ISA、EISA、PCI) サポート(<tt/hp100.o/)[HP 10/100VG PCLAN (ISA, EISA, PCI) support] <p><code> Load command: /sbin/modprobe hp100.o hp100_port = 0 (I/O ベースアドレス) (EISA スロットにある場合は EISA 認識すること。 ISA バスにある場合は、0x100 から 0x3E0 まで 0x020 刻みでテスト) </code> <sect2>ICL EtherTeam 16i/32 サポート(<tt/eth16i.o/)[ICL EtherTeam 16i/32 support] <p><code> Load command: /sbin/modprobe eth16i.o io = 0x2a0 (io=0xNNN という形でないと文句をいう) irq = 0 (autoIRQ によって、ドライバが IRQ をソフト的に選択) eth16i カードが自動認識するポート: 0x260、0x280、0x2A0、0x240、0x340、0x320、0x380、0x300 eth32i カードが自動認識するポート: 0x1000、0x2000、0x3000、0x4000、0x5000、0x6000、0x7000、0x8000、 0x9000、0xA000、0xB000、0xC000、0xD000、0xE000、0xF000 </code> <sect2>NE2000/NE1000 サポート(<tt/ne.o/)[NE2000/NE1000 support] <p><code> Load command: /sbin/modprobe ne.o io = 0 (io=0xNNN と明示的に指定せねばならない) irq = 0 (autoIRQ を使って IRQ を設定しようとする) (自動認識するポート:0x300, 0x280, 0x320, 0x340, 0x360) 8390.o に依存 </code> <sect2>NI5210 サポート(<tt/ni52.o/)[NI5210 support] <p><code> Load command: /sbin/modprobe ni52.o io=0x360 irq=9 memstart=0xd0000 memend=0xd4000 io=0 として自動認識させないこと </code> <sect1>EISA、VLB、PCI、ボード塔載コントローラ[EISA, VLB, PCI and on board controllers] <p> <sect2>Ansel Communications EISA 3200 サポート(<tt/ac3200.o/)[Ansel Communications EISA 3200 support] <p> <p><code> Load command: /sbin/modprobe ac3200.o EISA ボードなので、自動認識 8390.o に依存 </code> <sect2>Apricot Xen-II オンボードイーサネット(<tt/apricot.o/)[Apricot Xen-II on board ethernet] <p><code> Load command: /sbin/modprobe apricot.o io = 0x300 (他は選択できない!) irq = 10 </code> <sect2>DE425、DE434、DE435、DE450、DE500 サポート(<tt/de4x5.o/)[DE425, DE434, DE435, DE450, DE500 support] <p><code> Load command: /sbin/modprobe de4x5.o io = 0x000b irq = 10 is_not_dec = 0 DEC でないカードで DEC 21040/21041/21140 チップを使用している場合、 1 に設定(EISA と PCI の認識をする) </code> <sect2>DECchip Tulip (dc21x4x) PCI サポート(<tt/tulip.o/)[DECchip Tulip (dc21x4x) PCI support] <p><code> Load command: /sbin/modprobe tulip.o Documentation/networking/tulip.txt を参照のこと </code> <sect2>Digi Intl. RightSwitch SE-X サポート(<tt/dgrs.o/)[Digi Intl. RightSwitch SE-X support] <p> Digi International RightSwitch SE-X EISA/PCI 用ドライバです。EISA は 4 つ、PCI は 6 つのイーサネットスイッチとネットワークインターフェースカー ドが、ひとつのボードに載っています。 各ボードの入出力パケットフィルターの設定には「dgrsfilt」というツールを 使います。 管理ツールを使えば、パフォーマンスをグラフィックで表示したり、SNMP エー ジェントの IP/IPX アドレス、IEEE スパニングツリー、エージングタイムを設 定したりできます。ドライバがロードされている状態であれば、コマンドライ ンからも設定できます。 「xrightswitch」というもっと使いやすい管理ツールもあります。 <code> Load command: /sbin/modprobe dgrs.o debug=NNN デバッグ表示レベル dma=0/1 PCI カードの DMA 使用を禁止/解除 spantree=0/1 IEEE スパニングツリーを禁止/解除 hashexpire=NNN アドレスエージングタイムの変更(デフォルトは 3000 秒) ipaddr=A,B,C,D SNMP エージェント IP アドレス(例:199,86,8,221) ipxnet=NNN SNMP エージェント IPX ネットワークナンバー </code> <sect1>ポケット・ポータブルアダプタ[Pocket and portable adaptors] <p> <sect2>D-Link DE600 ポケットアダプタサポート(<tt/de600.o/)[D-Link DE600 pocket adaptor support] <p><code> Load command: /sbin/modprobe de600.o de600_debug = 0 (ポート 0x378、IRQ 7 (lpt1) コンパイル時に設定) </code> <sect2>D-Link DE620 ポケットアダプタサポート(<tt/de620.o/)[D-Link DE620 pocket adaptor support] <p><code> Load command: /sbin/modprobe de620.o bnc = 0, utp = 0 メディアの強制変更 io = 0x378 コンパイル時にも設定可能 irq = 7 </code> <sect1>トークンリングドライバサポート[Token Ring driver support] <p> <sect2>Tropic チップセットベースアダプタのサポート(<tt/ibmtr.o/)[Tropic chipset based adaptor support] <p><code> Load command: /sbin/modprobe ibmtr.o io=0xa20 irq=0 io = 0xa20 insmod では自動認識できない irq = 0 </code> <sect1>ARCnet サポート(<tt/arcnet.o/)[ARCnet support] <p> <tt>/usr/src/linux/Documentation/networking/arcnet.txt</tt> にある情報 を読んでください。ARCnet のハードウェア情報 <tt/arcnet-hardware.txt/ も 同じ場所にあります。 <p><code> Load command: /sbin/modprobe arcnet.o io=0x300 irq=2 shmem=0xd0000 「device=arc1」(2 番目のカード用)や「device=eth0」 (ちょっと気持ち悪い)とすることで、デバイスに名前を付けることができる。 (認識時には次のアドレスを査定する。 基本的なもの: 0x300、0x2E0、0x2F0、0x2D0 その他: 0x200、0x210、0x220、0x230、0x240、0x250、0x260、0x270、 0x280、0x290、0x2A0、0x2B0、0x2C0、 0x310、0x320、0x330、0x340、0x350、0x360、0x370、 0x380、0x390、0x3A0、 0x3E0、0x3F0 ) </code> <sect>ISDN サブシステム[ISDN subsystem] <p> ISDN によるネットワークの設定は複雑です。 <tt>/usr/src/linux/Documentation/isdn</tt> いあるドキュメントを読んでく ださい。 <sect1>ISDN サポート(<tt/isdn.o/)[ISDN support] <p><code> Load command: /sbin/modprobe isdn.o モジュールパラメータなし slhc.o に依存 </code> <sect1>(<tt/icn.o/)[ICN 2B and 4B support] <p><code> Load command: /sbin/modprobe icn.o [parameters] portbase=p membase=m icn_id=idstring [icn_id2=idstring2] p = portbase (default: 0x320) m = shared memory (default: 0xd0000) ICN ダブルカードを使う場合、2 つの idstring を定義しなければならない。 idstring は ! から始まらなければならない。 slhc.o に依存 </code> <sect1>(<tt/pcbit.o/)[PCBIT-D support] <p><code> Load command: /sbin/modprobe pcbit.o mem = 0 デフォルトは 0xd0000 irq = 0 デフォルトは 5 slhc.o に依存 </code> <sect1>(<tt/teles.o/)[Teles/NICCY1016PC/Creatix support] <p><code> Load command: /sbin/modprobe teles.o io=..... io=m0,i0,p0,d0[,m1,i1,p1,d1 ... ,mn,in,pn,dn] teles_id=idstring m0 = 1 番目のカードの共有メモリ (default: 0xd0000 i0 = 1 番目のカードの IRQ (default: 15) p0 = 1 番目のカードのポートベース (default: 0xd80) d0 = 1 番目のカードの D チャンネルプロトコル 1=1TR6, 2=EDSS1 (default: 2) p1,i1,m1,d1 = 2 番目のカードのパラメータ(デフォルトなし) pn,in,mn,d1 = n 番目のカードのパラメータ (16 番目までサポート) idstring = ユーティリティからのアクセスと、ラインモニタ使用時の 認識のための Driver-ID (idstring は ! から始まらなければならない) カードのタイプは、ポート、IRQ、共有メモリから決定される: port == 0, shared memory != 0 -> Teles S0-8 port != 0, shared memory != 0 -> Teles S0-16.0 port != 0, shared memory == 0 -> Teles S0-16.3 slhc.o に依存 </code> <sect>CD-ROM ドライバ(SCSI、IDE/ATAPI ドライブ以外)[CD-ROM drivers (not for SCSI or IDE/ATAPI drives)] <p> <sect1>Aztech/Orchid/Okano/Wearnes/TXC/CyDROM サポート(<tt/aztcd.o/)[Aztech/Orchid/Okano/Wearnes/TXC/CyDROM support] <p> <code> Load command: /sbin/modprobe aztcd.o aztcd=[baseaddress] きちんとした情報は Documentation/cdrom/aztcd 参照のこと </code> <sect1>Goldstar R420 CDROM サポート(<tt/gscd.o/)[Goldstar R420 CDROM support] <p> GoldStar R420 CD-ROM に関する他の情報や、この Linux デバイスドライバに 関しては、WWW ページ <tt>http://linux.rz.fh-hannover.de/~raupach</tt> にあります。 <code> Load command: /sbin/modprobe gscd.o gscd=[address] デフォルトのベースアドレスは 0x340。 ほとんどのアプリケーションで動くはず。 アドレスの設定は、GoldStar インターフェースカード上のジャンパ PN801-1 から PN801-4 で行う。 適切な設定:0x300、0x310、0x320、0x330、0x340、0x350、0x360、 0x370、0x380、0x390、0x3A0、0x3B0、0x3C0、0x3D0、0x3E0、0x3F0 </code> <sect1>Matsushita/Panasonic/Creative、Longshine、TEAC サポート(<tt/sbpcd.o/)[Matsushita/Panasonic/Creative, Longshine, TEAC support] <p><code> Load command: /sbin/modprobe sbpcd.o sbpcd=[address], x address = I/O アドレス x = SBPRO の設定。Documentation/cdrom/sbpcd を参照のこと </code> <sect1>Mitsumi (標準) [XA/Multisession なし] サポート(<tt/mcd.o/)[Mitsumi (standard) [no XA/Multisession] support] <p> <code> Load command: /sbin/modprobe mcd.o mcd=0x300,11,0x304,5 パラメータは、I/O アドレスと IRQ の組 </code> <sect1>Mitsumi [XA/MultiSession] サポート(<tt/mcdx.o/)[Mitsumi [XA/MultiSession] support] <p><code> Load command: /sbin/modprobe mcdx.o mcdx=0x300,11,0x304,5 パラメータは、I/O アドレスと IRQ の組 </code> <sect1>Optics Storage DOLPHIN 8000AT CDROM サポート(<tt/optcd.o/)[Optics Storage DOLPHIN 8000AT CDROM support] <p> 34pin の Sony 互換インターフェースを持った、いわゆる「DOLPHIN」ドライブ のドライバです。IDE 互換の Optics Storage 8001 ドライブに対しては ATAPI CDROM ドライバを使用します。このドライバは Lasermate CR328A でもうまく 動くようです。 <code> Load command: /sbin/modprobe optcd.o optcd=0x340 パラメータはカードのベースアドレス </code> <sect1>Philips/LMS CM206 CDROM サポート(<tt/cm206.o/)[Philips/LMS CM206 CDROM support] <p> Philips/LMS CD-ROM ドライブ cm206 と、cm260 ホストアダプタカードの組み 合わせ用のドライバです。 <code> Load command: /sbin/modprobe cm206.o cm206=0x300,11 パラメータは、カードのベースポートと IRQ の組。 ベースポートと IRQ の順番は逆でもよい。 ひとつしか指定しなかった場合、 コンパイル時に設定されたデフォルト値を使う。 </code> <sect1>Sanyo CDR-H94A CD-ROM サポート(<tt/sjcd.o/)[Sanyo CDR-H94A CDROM support] <p><code> Load command: /sbin/modprobe sjcd.o sjcd_base=0x340 パラメータはカードのベースアドレス。 デフォルトでアドレスは 0x340、IRQ なし、DMA なし。 </code> <sect1>ISP16/MAD16/Mozart ソフト設定 CD-ROM インターフェースんサポート(<tt/isp16.o/)[ISP16/MAD16/Mozart soft configurable cdrom interface support] <p><code> Load command: /sbin/modprobe isp16.o [parameters] isp16_cdrom_base=<port> isp16_cdrom_irq=<irq> isp16_cdrom_dma=<dma> isp16_cdrom_type=<drive_type> 有効な値は次のとおり port=0x340,0x320,0x330,0x360 irq=0,3,5,7,9,10,11 dma=0,3,5,6,7 drive_type=noisp16,Sanyo,Panasonic,Sony,Mitsumi. これらのオプションは大文字小文字を区別するので注意すること </code> <sect1>Sony CDU31A/CDU33A CD-ROM サポート(<tt/cdu31a.o/)[Sony CDU31A/CDU33A CDROM support] <p><code> Load command: /sbin/modprobe cdu31a.o [parameters] cdu31a_port=<I/O address> - ベース I/O の設定 必ず指定しなければならない cdu31a_irq=<interrupt> - 割り込み番号の設定 off にしたままだと割り込みを使用しない </code> <sect1>Sony CDU535 CD-ROM サポート(<tt/sonycd535.o/)[Sony CDU535 CDROM support] <p><code> Load command: /sbin/modprobe sonycd535.o sonycd535=[address] パラメータはカードのベースアドレス </code> <sect>ファイルシステム[Filesystems] <p> <sect1>Minix ファイルシステムサポート(<tt/minix.o/)[Minix fs support] <p><code> Load command: /sbin/modprobe minix.o モジュールパラメータなし </code> <sect1>拡張ファイルシステムサポート(<tt/ext.o/)[Extended fs support] <p><code> Load command: /sbin/modprobe ext.o モジュールパラメータなし </code> <sect1>拡張ファイルシステム 2 サポート(<tt/ext2.o/)[Second extended fs support] <p><code> Load command: /sbin/modprobe ext2.o モジュールパラメータなし </code> <sect1>xiafs ファイルシステムサポート(<tt/xiafs.o/)[xiafs filesystem support] <p><code> Load command: /sbin/modprobe xiafs.o モジュールパラメータなし </code> <sect1>DOS FAT ファイルシステムサポート(<tt/fat.o/)[DOS FAT fs support] <p><code> Load command: /sbin/modprobe fat.o モジュールパラメータなし </code> <sect1>MSDOS ファイルシステムサポート(<tt/msdos.o/)[MSDOS fs support] <p><code> Load command: /sbin/modprobe msdos.o モジュールパラメータなし fat.o に依存 </code> <sect1>VFAT (Windows-95) ファイルシステムサポート(<tt/vfat.o/)[VFAT (Windows-95) fs support] <p><code> Load command: /sbin/modprobe vfat.o モジュールパラメータなし fat.o に依存 </code> <sect1>UMSDOS ファイルシステム(標準 MSDOS FAT ファイルシステム上の UNIX ライクなファイルシステム)(<tt/umsdos.o/)[UMSDOS: Unix like fs on top of std MSDOS FAT fs] <p><code> Load command: /sbin/modprobe vfat.o モジュールパラメータなし fat.o と msdos.o に依存 </code> <sect1>NFS ファイルシステムサポート(<tt/nfs.o/)[NFS filesystem support] <p><code> Load command: /sbin/modprobe nfs.o モジュールパラメータなし </code> <sect1>SMB ファイルシステムサポート(WfW シェア等のマウント)(<tt/smbfs.o/)[SMB filesystem support (to mount WfW shares etc..)] <p> <tt/smbfs/ は SMB プロトコルを利用するファイルシステムです。これは、 Windows for Workgroups、Windows NT、LanManager がお互いに通信するときに 使うプロトコルです。<tt/smbfs/ は <tt/samba/ に吸収されています。 <tt/samba/ は、Andrew Tridgell 氏によって作成された、UNIX ホストを DOS や Windows のクライアント用のファイルサーバにするプログラムです。この興 味深いプログラムと、TCP/IP 上の NetBOIS や SMB についてのさらなる情報に ついては、<tt>ftp://nimbus.anu.edu.au/pub/tridge/samba/</tt> を見てくだ さい。NetBIOS name や NetBIOS share 等のコンセプトの説明もあります。 smbfs を使うためには、<tt/ksmbfs/ 内にある特別なマウントプログラムが必要 です。<tt>sunsite.unc.edu:/pub/Linux/system/Filesystems/smbfs</tt> にあ ります。 <code> Load command: /sbin/modprobe smbfs.o モジュールパラメータなし </code> <sect1>NCP ファイルシステムサポート(<tt/ncpfs.o/)[NCP filesystem support (to mount NetWare volumes)] <p> <tt/ncpfs/ は、Novell Corpration による NetWare(tm) 製品用に設計された NCP プロトコルを利用するファイルシステムです。NCP の機能は TCP/IP で使わ れる NFS と似ています。Netware ファイルシステムをマウントするには、ncpfs パッケージにある特別なマウントプログラムが必要です。ncpfs のホームサイト は <tt>ftp.gwdg.de/pub/linux/misc/ncpfs</tt> ですが、sunsite やそのミラー にもたぶんあるでしょう。 関係するものは <tt/linware/ と <tt/mars_nwe/ です。これらは、Linux に Netware Server 関数の一部を提供します。 <p><em/linware/ のホームサイトは <tt>klokan.sh.cvut.cz/pub/linux/linware</tt> です。 <p><em/mars_nwe/ は <tt>ftp.gwdg.de/pub/linux/misc/ncpfs</tt> にあります。 <code> Load command: /sbin/modprobe ncpfs.o モジュールパラメータなし ipx.o に依存 </code> <sect1>ISO9660 CD-ROM ファイルシステムサポート(<tt/isofs.o/)[ISO9660 cdrom filesystem support] <p><code> Load command: /sbin/modprobe isofs.o モジュールパラメータなし </code> <sect1>OS/2 HPFS ファイルシステムサポート(読み取り専用)(<tt/hpfs.o/)[OS/2 HPFS filesystem support (read only)] <p><code> Load command: /sbin/modprobe hpfs.o モジュールパラメータなし </code> <sect1>System V、Coherent ファイルシステムサポート(<tt/sysv.o/)[System V and Coherent filesystem support] <p>Linux 用の SystemV/Coherent ファイルシステムの実装です。 <p>下のものが実装されています。 <itemize> <item>Xenix FS, <item>SystemV/386 FS, <item>Coherent FS. </itemize> <p><code> Load command: /sbin/modprobe sysv.o モジュールパラメータなし </code> <sect1>Amiga FFS ファイルシステムサポート(<tt/affs.o/)[Amiga FFS filesystem support] <p><code> Load command: /sbin/modprobe affs.o モジュールパラメータなし </code> <sect1>UFS ファイルシステムサポート(<tt/ufs.o/)[UFS filesystem support (read only)] <p> 明らかに FreeBSD や Sun のパーティションをマウントするためのものです。ド キュメントはありませんので、<em/ソース/を参照してください。 <code> Load command: /sbin/modprobe ufs.o モジュールパラメータなし </code> <sect>キャラクタデバイス[Character devices] <p> <sect1>雑多なユーザデバイスモジュールのサポート(<tt/misc.o/)[Support for user misc device modules] <p>このモジュールは <tt/atixlmouse、busmouse、msbusmouse、psaux、wdt、 softdog/ モジュールに使用され、必要なときに自動生成されます。 <code> Load command: /sbin/modprobe misc.o モジュールパラメータなし </code> <sect1>標準/汎用シリアルサポート(<tt/serial.o/)[Standard/generic serial support] <p> 注意:<tt/serial.o/ は ppp.o や slip.o などの他のモジュールのために必要 です。シリアルマウス (よって gpm) にも必要です。<em/しかしながら/、現在 のツールではその依存関係を認識<em/できない/ため、手動で <tt/serial.o/ モ ジュールをロードせねばなりません。 <code> Load command: /sbin/modprobe serial.o モジュールパラメータなし </code> <sect1>Cyclades async mux サポート(<tt/cyclades.o/)[Cyclades async mux support] <p><code> Load command: /sbin/modprobe cyclades.o モジュールパラメータなし </code> <sect1>Stallion マルチポートサポート[Stallion multiport serial support] <p> インテリジェントボードには、「ファームウェア」コードがダウンロードされい なければなりません。「stlload」というドライバパッケージに入っているユー ザレベルのアプリケーションでダウンロードを行います。パッケージファイルを 置いたディレクトリで「make」と打って、そのプログラムをコンパイルしてくだ さい。そのディレクトリ内で、 <tscreen> ./stlload -i cdk.sys </tscreen> <p>と打てば、ボード 0 にダウンロードします(ボード 0 は EasyConnection 8/64 ボードだと仮定)。ONboard、Brumby、Stallion ボードの場合は次のように します。 <tscreen> ./stlload -i 2681.sys </tscreen> <p>Read the information at <tt>/usr/src/linux/drivers/char/README.stallion</tt>. <sect2>(<tt/stallion.o/)[Stallion EasyIO or EC8/32 support] <p><code> Load command: /sbin/modprobe stallion.o モジュールパラメータなし </code> <sect2>Stallion EC8/64、ONboard、Brumby サポート(<tt/istallion.o/)[Stallion EC8/64, ONboard, Brumby support] <p><code> Load command: /sbin/modprobe istallion.o モジュールパラメータなし </code> <sect1>SDL RISCom/8 カードサポート(<tt/riscom8.o/)[SDL RISCom/8 card support] <p><code> Load command: /sbin/modprobe riscom8.o [options] This driver can support up to 4 boards at time. Options : iobase=0xXXX iobase1=0xXXX iobase2=... </code> <sect1>パラレルプリンタサポート(<tt/lp.o/)[Parallel printer support] <p><code> Load command: /sbin/modprobe lp.o io=0x378 irq=0 io = 0 irq = 0 irq=0 はポーリングモード (自動認識するポート:0x278、0x378、0x3bc) 注意:パラメータなしでロードすると、すべてのパラレルポートを取得 </code> <sect1>バスマウスサポート[Bus Mouse Support] <p> <sect2>ATIXL バスマウスサポート(<tt/atixlmouse.o/)[ATIXL busmouse support] <p><code> Load command: /sbin/modprobe atixlmouse.o モジュールパラメータなし misc.o に依存 </code> <sect2>Logitech バスマウスサポート(<tt/busmouse.o/)[Logitech busmouse support] <p><code> Load command: /sbin/modprobe busmouse.o モジュールパラメータなし misc.o に依存 </code> <sect2>Microsoft バスマウスサポート(<tt/msbusmouse.o/)[Microsoft busmouse support] <p><code> Load command: /sbin/modprobe msbusmouse.o モジュールパラメータなし misc.o に依存 </code> <sect2>PS/2 マウス(別名「補助(axu)デバイス」)サポート(<tt/psaux.o/)[PS/2 mouse (aka "auxiliary device") support] <p><code> Load command: /sbin/modprobe psaux.o モジュールパラメータなし misc.o に依存 </code> <sect1>テープサポート[Tape support] <p> SCSI テープドライブについては、<em/SCSI サポート/ のセクションを参照して ください。QIC-02 テープドライバはモジュール化<em/できません/。 <sect2>Ftape (QUIC-80/Travan) サポート(<tt/ftape.o/)[Ftape (QIC-80/Travan) support] <p><code> Load command: /sbin/modprobe ftape.o tracing=3 オプションパラメータ「tracing」は次の値をとります 値 情報 0 バグ 1 + エラー 2 + 警告 3 + 情報 (デフォルト) 4 + 詳しい情報 5 + プログラムフロー 6 + FDC/DMA 情報 7 + データフロー 8 + その他 </code> <sect1>Watchdog Timer サポート[Watchdog Timer Support] <p> <sect2>WDT Watchdog タイマ(<tt/wdt.o/)[WDT Watchdog timer] <p><code> Load command: /sbin/modprobe wdt.o モジュールパラメータなし デフォルトは io=0x240、irq=14。 その他は wdt.c を直接いじって変更。 misc.o に依存 </code> <sect2>ソフトウェア Watchdog(<tt/softdog.o/)[Software Watchdog] <p><code> Load command: /sbin/modprobe softdog.o モジュールパラメータなし misc.o に依存 </code> <sect2>Berkshire Products PC Watchdog(<tt/pcwd.o/)[Berkshire Products PC Watchdog] <p><code> Load command: /sbin/modprobe pcwd.o モジュールパラメータなし misc.o に依存 </code> <sect>サウンドサポート(<tt/sound.o/)[Sound support] <p> サウンドの設定は複雑です。<tt>/usr/src/linux/drivers/sound</tt> にたくさんの README ファイルがありますので、<em/それを読んでくだ さい/。 <code> Load command: /sbin/modprobe sound.o [option] オプション:dma_buffsize=32768 </code> <sect>最後に <p> もし、にくたらしい typo を見付けたり、古い情報があったりしたら、 著者に知らせてください。見落としはよくあることなので。 <em/Thanks,/ Lauri Tischler, <tt/ltischler@efore.fi/ <p>訳者より:訳した時点での最新カーネルは 2.0.30 です。いろいろと変更さ れている部分もあるようですが、とりあえずひととおり訳してみました。原著者 も書いていますが、option その他については kernel 付属のドキュメント(もし くはカーネルソース:-b)を参照するほうがよいでしょう。 <p>松本庄司 (<tt/shom@i.h.kyoto-u.ac.jp/) </article>